エッツタール O”etztal,シャーフベルグ Schafberg,ツェルアムゼ― Zell Am See、デラッハ Dellach


エッツタールは深い谷底に小さな村々と牧場が続いている、最もカントリーな地域の一つだ。
高原で撮影中に夕暮れが近ずき、ホテルを探そうにも、それらしい建物はなにもない。
人も見かけないが、遠方の山の斜面で草刈りをしている人を見つけた。
ホッとして近ずくと、民族衣装に近い丈の長いスカートをはいた30歳ぐらいの女性だった。
「ホテルはありませんか?」と尋ねると
「このあたりは無いけれど、私のところで民宿をしているから良ければどうぞ。」との返事に助かったと思った。
彼女の案内で、トラクターの後に付いて行った。
牛小屋を通り抜けると母屋だったが、民宿の看板は無かった。

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エッツタール エッツタール エッツタール

レストランはどこか尋ねると、
「この辺には無いから、私が作るから。」とにこにこしていた。
どんな料理が出てくるのか楽しみだった。
9時過ぎになってやっと呼びに来てくれた。
ダイニングルームに行くと35歳位のご主人が、にこにこして椅子に掛けていた。
早速料理が運ばれてきたが、皿には直径20センチぐらいの小麦粉にハムを混ぜた薄焼きだった。
これは前菜で次に何が出てくるか楽しみだったが、なかなか次が無い。
ご主人たちは食べ終わったのか、食事をとらずにワインのボトルを手に
「飲みますか?」と言って私と妻の前にグラスを置いた。とうぜんご馳走になった。
何時まで経っても次の料理は無かったので、ワインばかりで腹が膨れた。
部屋に戻ったが、来た時の強烈な牛の糞のにおいも気にならずに爆睡した。
これ以後何処へ行っても牛舎の匂いがすると、この家のことを思い出す。

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エッツタール エッツタール エッツタール

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エッツタール シャーフベルグ 山頂からのザルツカンマーグートの眺め シャーフベルグ 山頂からのザルツカンマーグートの眺め

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シャーフベルグ 山頂からのザルツカンマーグートの眺め シャーフベルグ 山頂からのザルツカンマーグートの眺め シャーフベルグ 山頂からのザルツカンマーグートの眺め

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シャーフベルグ 山頂からのザルツカンマーグートの眺め ツエルアムゼ― デラッハ



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デラッハ