北アメリカ  North America


北アメリカにはカナダとUSAが陸続きであり、簡単にに往来できる様だが人々の性格が其々違っている。
カナダはヨーロッパ的な大人の雰囲気がしたが、USAは青年の感じがした。

ところがアメリカ人の性格が近頃、少し変わってきたように思う。
世界にアメリカの敵なしと、云われて居た頃は(1965年頃)大変陽気で活気にあふれていたように思うが、近頃は多少静かになってきたような気がする。


日本のように山や海に囲まれ緑の多い国からUSAに来ると、車で土色だけの景色の中 を何時間も走ると、新しい都市を幾らでも造れそうだ。

手つかずの土地が数十キロも続く。
地図に地名が乗っているので、そこで宿を取ろうと思って行っても、全く何も無く人家も、人っ子一人いない場所もある。
                                       
南からは中南米の人たちが、USAの富を求めて押し寄せるのは、無理もない気がした。

以前テキサス州で、夕景の撮影していて時間が遅くなってしまった。
モテルを探して、妻と交代しながら車を走らせたが、宿が見つからないし道には街灯も無く真っ暗だ。

大分夜も更けて、気持ちが焦っている時に、真っ暗の中からライトを照らして大きな男が一人だけで立っていて、「止まれ!」と叫んだ。
見ると、ボーイスカウトの丸い帽子と服を着ていた。
しかも拳銃を持っている。

これはもう駄目だ。強盗に襲われた!と思った。
「金を出せ」と云うのかと、構えたら「パスポートを見せろ」と云うので、変だなと思いつつパスポートを出しながら
「貴方は誰ですか?」と恐る恐る尋ねた。
すると、国境警備隊員とのこと。    
助かった。
密入国者の取り締まりだった。
宿を聞くと、後50キロくらい先にモテルが一軒有ると教えてくれて、なかなか親切だった。


もっと柔らかい丁寧な表現で文を書きたいところですが、文字数が多くなるので、電報文の様なブツギレ文で申し訳ありません。