クロアチア Croatia



私が最初にクロアチアを訪れたのは、ユーゴスラビアと称していた頃であった。

共産圏では、車で自由に旅行出来るところは、ほとんど無かったので、東京の大使館で確かめて、地図と少々のパンフレットをもらって出かけた。
  
当時は、現在の様にガイドブックも無く、ほとんど地図だけを頼りに撮影旅行をしていたので、ギリシャ北部の町からユーゴスラビアに入った。                                      

    

一番閉口したのは、景色の良いところで撮影していると、羊飼いが見ていて騒ぎ出し人々を呼び、巡査が駆けつけてくることだった。
私と妻は羊の大群と周りを農民に囲まれて撮影どころではない。
スパイと思っているらしい。

私は「大型のカメラ(20X30cm程)と大型の三脚で写しているスパイが居るかと」どなった。、
巡査は事情を呑み込めたらしく、彼らを説得して解散させた。

このような事は、風光明媚なレストランで食事の後、近くで撮影を始めたら、コック達が飛び出してきて大騒ぎになった。
この時は、レストランに居た当時は珍しいスーツス姿の中年の紳士が、彼らに何か叫んで収また。

至る所で、スパイ騒ぎをされ、共産圏の厳しい実態を知った。

その後、内戦があり、激しい戦いの末いくつかの国に分かれたので、行ってみたいと思っていたが
治安の問題もあり,時間を置いていた。

今回はクロアチアと云う国名になった地を訪れたが  戦いで破壊された建物も修復され、以前と少しも変わらない風景であった。
人々の気持ちも、時と共に立ち直ったようであった。

スパイ扱いされることも無かったが、羊飼いと羊の群に出会わなかったのは、少々 残念だった。  
 
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