スイス Swiss


スイスの自然は素晴らしい。
地勢では平地が殆ど無く、山また山で食糧の確保は自国のみでは難しいだろう。
したがって観光と精密機械に力を入れたのは当然のことと思う。

100年も前に3000メートルの高さまでトンネルを掘り、鉄道を走らせ観光客を白銀の世界に送り届け、立派なホテルまで造るとは驚嘆に値する。
リフト、ゴンドラ、などが、ほとんどの高度展望台に人びとを運ぶのは、さすがスイスだと感心する。
またそこからの眺めはどれもこれも素晴らしい。



 



南欧を除いてスイスには高速道路がなかなか出来なかったが、山また山をくり抜いたトンネルで直線道を作り、昨今では多くの高速道路が出来ている。

永久中立国を宣言し、第2次世界大戦時もどちら側にもくみしなかったが、もし他国が侵略してきた時は迎え撃つ覚悟で国民皆兵であり、各家庭に軍用銃を置いてあるのは、他国にも国を守る決意の強さを示すことになる。

山岳道路を車で走っていた時、道路際に何か動いた様な気配を感じ、スピードを緩めると、周りの色と区別がつかない迷彩服の兵士が銃を持って10人近くおり、そばには良く見ないと分からないカモフラージュした戦車がいた。

軍事訓練なのだろうが、普通の道で何時もよく出くわすが、突然目にするので吃驚もするが、感心もする。
空にはジェット戦闘機が編隊を組んで飛んでいるのを、よく見かける。

スイスは軍事産業も盛んで、優秀な武器を輸出して多くの利益を上げている。

スイス人はドイツ語を使う人がほとんどだが、フランスに国境を接ししている地方ではフランス語を話している。
気質はドイツ人に似て、勤勉で律義と云われているが、私が会った人びとはフランス人に似ていると感じた。
フランス人気質については「フランス」の項に感じたままを書いた。