アルベロベッロ Alberobello


最初に訪れた時は、おとぎの国に迷い込んだような気がして、しばらく茫然とした事を覚えている。

村に近ずくに連れ僅かに雑草と灌木が生えている土地に黒いスレート状の石が
非常に多くなる。
また岩石も至る所に転がっている。
村に入って、これらの無数にある石が使われている事がすぐ理解した。
屋根はスレート石、壁は多数ある岩石を積み上げて造ってある。

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家中も興味があったので、入れてもらった。
中は6畳から8畳ぐらいの丸い床で石が並べてあり其の上に絨毯が敷いてあった。
次の部屋へは石積みの壁にアーチ型に開けられた入り口から入ったが、同じように円形の床で、内部は漆喰で真っ白に塗られ、綺麗に整頓されていた。
窓からの眺めは、何処までも続くスレートの石と岩石に灌木と赤土だった。
村の家々にはオリーブの木が植えられていた。

石の家が多い土地は、樹木が無く、石も樹木も無い所では,土で造る。

おおむね海外の人々は、主食が肉である。
パンが主食と思っていた私は、現地の食生活を見て吃驚した。

翻って日本では、「日本人の主食である米の輸入自由化を阻止するために戦う」などと云っていた国会議員を思いだしたが、穀物が主食と考えているようでは、海外の人々と体格差が付き過ぎ、オリンピックで選手が金メタルを取るには気の毒なような気がする。

海外では肉を主食にしているので、革が豊富に余る。
そこで靴、服、バック、コート、椅子、ありとあらゆる物に工夫して使用されている。
日本で稲藁が、草履、藁靴、縄、蓑、土に混ぜて壁など、考えられ物全てに、良く工夫されて使われている。

日本は革が少ないので、革製品は高価になるが、海外ではごく当たり前の値段になる。

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