ベニス  Venezia


ベニスはいつ行っても晴れていて、其の彩りの鮮やかさに目を見張る。
運河が縦横に走り、中小のボートが行きかう。

ゴンドリエーレ(ゴンドラ漕ぎ)や、水上タクシーの運転手が互いに大声で話しあったり、岸に居る知人に挨拶したり、とにかく賑やかだ。
波に反射する太陽光がきらきらと眩しいけれど、陽気さをもたらす。

ゴンドラを入れた情景を撮影しようと、リアルト橋にあがった。
ゴンドラは来たり行ったりするものの、ゴンドリエーレのユニホームである赤いリボンを付けた麦わら帽子に青と白の横縞模様のシャツを着た者が殆ど居ない。


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 ベニス夕景 ゴンドラ  ベニス風景

以前は皆そろいのユニホームで恰好が良かったが、最近は帽子も被らずシャツも其々好き勝手なものを着ているようで、絵にならない。
それでも偶に正式な服装で漕いで来る者もあえり、撮影しようとするとその前を
タクシーとか運搬船などが横切りなかなか写せない。

結局二時間ぐらい橋の上に居ただろうか。
14歳ぐらいの可愛い女の子が、隣でこちらを見てニコニコしているので、大型カメラでの撮影が珍しいのだろうと
「ボン ジョルノ」
と声をかけると、ニコニコして同じく声を返してきた。

普通このくらいの年頃の子は、親と一緒に居るものだが一人だけらしいので、不思議に思って
「英語がわかる?」
と尋ねたが、分からないので、私は撮影のために運河の船の動きに集中した。

運河沿いを、中型カメラで撮影していた妻が戻ってくるなり、
「アッ!ウエストバックに手を入れている!」
と叫んだ。
見ると先ほどの女の子だった。
近くに居たイタリアの40才ぐらいの男性が、其の子の手首を捕まえて
「警察に連れて行こう」
と云って、私にもついてこいと先に歩きだした。
イタリア人には珍しく
「こうゆう奴はベニスの恥だ」と、怒っていた。

警察署に入ると、我々を連れてきた男性が担当の署員に、事情を説明していたが、警官は女の子を見ると、名前も聞かずに帰れという。
男性にわけを聞くと
「この子は子供で罪を問えないそうだ」
という。
こんな事では、何度も掏りを繰り返し上達していくだろう。

昼食後、再びリアルト橋に行くと、先程の女の子が獲物を探していた。

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 ベニス風景 ベニス夕景 ベニス夕景

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サンマルコ広場夜景  ゴンドラ  ゴンドラ

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ドウカレー宮殿夕景 ゴンドラ ゴンドラ

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 サンタ・ルチーア駅前 ゴンドラ ヴェンドラミン・カレルジ宮殿

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        ゴンドラ          ゴンドラとリアルト橋           サンマルコ広場

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        サンマルコ広場       ゴンドラ            ゴンドラ 

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     ゴンドラ             ゴンドラとリアルト橋      鐘楼とドウカレー宮夕景