チャイナ Chaina


チャイナへ最初に行ったのは20数年前になる。
今回出かけてその変貌ぶりに目を見張った。

以前の様子を書けば,ペキンの広い道路一杯に自転車があふれていて、歩道も車道も関係無く人が溢れていた。
車はほとんど走っていない。

たまに車を見かけると、ホーンを鳴らしっぱなしでセンターラインの上をゆっくり走ってくる。
対向車はほとんど見かけないが、時たま来ると相手もセンターライン上を走ってきて、衝突寸前に左右に反れて、何事も無かったようにセンターライン上を走り去って行く。

休日になると今度は歩行者が、蓋をした湯呑茶碗を手に道路一杯に、ぶらぶら歩いている。
中には街路樹に登って、手にした湯呑茶碗から茶を飲んでいる人を多く見た。
何もすることが無いからだと、言う事だ。

  

しかし最近では車が多くなり、以前の様に車道一杯に自転車が走れる状態では無くなって来た。
カメラを持っている人は、ほとんど見かけなかったが、今ではデジタルカメラで、記念写真を撮っている若者が多い。

日本では中国と呼ぶが、チャイナ本国でも「チュウゴク」とは言は無い。
日本には中国、四国地方と良く云うので、まぎらはしい。

以前ヨーロッパに行くと、白人ばかりでアジア人、黒人等はほとんど見かけず、日本人は皆無に等しかった。
大きな都市には、裏通りにチャイナレストランが一軒あり、そこで働くチャイニーズの一家を、見かけるくらいで、西洋人から見れば、アジア人は全てチャイニーズと云う事になる。

どこへ行っても、「君は(シナ)(シノ)(チナ)(チノ)(キナ)(キノ)か?」と聞かれた。
国によって発音が違うが「シナ」が一番多かった。

チャイニーズは日本人に「シナ」と言われるのが嫌らしいので、私はチャイナと呼んでいる